【 婚活Q&A 】

婚活サービス解説――婚活パーティー、合コン、街コンなど

アドバイザーが希望に近い相手を紹介してくれる結婚相談所、すべてのやりとりがインターネットで可能な婚活アプリ・出会い系サイト。これらのメジャーな婚活サービスは「1対1」のマッチングが基本ですが、もっとたくさんの異性と一度に出会いたい、大勢で盛り上がったほうが自分をアピールしやすい……と考えている人もいるでしょう。

そんな人たちに「15対15」といった集団で出会いの場がもてる、婚活パーティー系のイベントが人気です。

結婚したい男女が一度に集まる場としては、次のようなサービスがあります。

・婚活パーティー
・お見合いパーティー
・お見合いイベント
・合コン
・街コン

どれも似たようなタイプのイベントですが、婚活パーティー、お見合いパーティーなどのほうが「結婚」を強く意識したイベントです。合コンは男女合同コンパのことで、恋人づくり・男女の親睦も含めた広い意味で使われています。

最近は街コンも増えてきています。こちらは合コンの大規模版で、地域振興のため街ぐるみで企画されます。出会いを求める男女が100人、多い場合は1000人以上集まり、開催地にある飲食店をまわりながら仲を深めていくイベントです。

これらに参加する時の流れを、一般的な婚活パーティーを例に見ていきましょう。

まず婚活パーティーによって、どんな参加条件が設けられているか確認します。たとえば自分に「大卒以上で年収600万円以上の男性と出会いたい」というハッキリした目標があれば、その条件を満たした婚活パーティー、お見合いイベントに参加したほうが効率的です。

最近はどこの業者でも個性的なイベントを企画するところが増え、参加条件もどんどん細かくなってきています。

・大卒以上
・年収○万円以上
・年齢○歳以下(シニア向け婚活パーティーの場合は○歳以上…も)
・身長○センチ以上(女性の場合は○センチ以下…も)
・医師限定
・公務員限定(さらに自衛隊限定…など細分化した条件も)
・友達を誘って必ず2人1組で参加できること
・真剣に婚活している人、早く結婚したい人に限定
・ワイン好き限定、アニメ好き限定など趣味に特化
・野球を観戦しながら婚活
・レンタル農園で農業を体験しながら婚活
・バスツアーで観光しながら婚活

こうした中から条件に合った婚活パーティー、お見合いイベントを探して参加申し込みをします。

当日は、会場についたら参加費用を払います。たいていのイベント会場では、ここで本人確認のため身分証の提示を求められます。参加費は数千円ほどが相場ですが、参加するイベントによってはもっと高額になる場合もあります。また、女性は参加費が格安という婚活パーティーが少なくありません。

あらかじめプロフィールカードに自己アピールを書いておき、イベントが始まったらカードをお互いに私ながら会話を楽しみます。婚活パーティーはホテルを借りて開催されたり、大手業者になると自社で会場を持っていたりします。最近はたくさんの参加者を集めながら、親密さを演出するため1対1の「個室トーク」をアピールするところも増えてきました。女性が同じ個室に座り、いろいろな男性がローテーション式に対面へやってくる形式です。

大会場にせよ個室にせよ、ひと通りの自己アピールやフリータイム会話を済ませたら、交際したいと感じた異性をリクエストカードに記入します。たいてい1人ではなく第3希望くらいまで書くことになるはずです。

あとは最後に、お互いのリクエストが一致した男女が「カップル成立」として主催者から発表され、婚活パーティー終了です。

婚活パーティー、お見合いイベント、合コン・街コンはどれも会場へ足を運ぶ必要がありますが、やはり大勢の異性と出会えるのは魅力的でしょう。直接顔を見て話しますから、出会い系サイトなどとは違い「こんな人だとは思ってなかった……」というミスマッチも減ります。

一方、大手業者か中小かに関わらず、婚活パーティー系のイベントには苦情も少なくありません。その多くが「嘘をつかれた」という内容のようです。

まず主催企業による嘘としては、年収500万円以上という条件で申し込んだのに、イベント当日になってその条件が消えていた、などがあります。人数がサイトの表示数より半減していたり、そもそもまったく別イベントに参加させられたり「そんな話は聞いてないよ!」というケースです。

もう1つは、参加者が嘘をついている場合です。最低限の身分確認しかされないのをいいことに、年収、年齢、果ては未婚かどうかまで、でたらめなプロフィールで異性にアピールするケースです。トラブルがあってもイベント参加費は返金されないことが多く、主催者・参加者それぞれのモラルが問題視されています。

メリットとデメリットをきちんと把握して、婚活パーティー、お見合いイベント、合コン・街コンを婚活に利用しましょう。