【 婚活Q&A 】

年収、職業などで嘘をつく男性がいるのは本当ですか?

結婚相談所、婚活パーティー、出会い系サイトなどでは、ユーザーが自分自身を魅力的にアピールしようと嘘をつく行為が少なくありません。とくにその傾向は、男性ユーザーに目立ちます。

女性側は、どんな婚活サービスでも年収、職業、学歴が重視されていないため、お見合いパーティーのプロフィールカードにも嘘を書くメリットはありません。せいぜい年齢を少し若めに書く程度でしょう。男性が女性に対して求める「容姿、スタイル、コミュニケーション力」などは、会って話せば分かってしまいます。

一方、男性側の事情はまったく異なります。婚活している女性がパートナーに求めるのは「年収、職業」の比重が圧倒的に高く、それらは会っただけでは本当かどうか判別できません。医者や公務員、資産数億円のセレブを詐称するのは当たり前、ひどい場合は名前すら嘘だったり、結婚しているのに婚活パーティーに参加してくる男性もいます。

わざわざ結婚相談所や婚活パーティーにお金を払って登録している女性からすれば、「運営会社がちゃんと責任をもって年収・職業を確認してよ」と当然思うでしょうが、ほとんどの業者が男性側の自己申告だけで済ませています。身分証の提示を義務にしている婚活サービスはありますが、免許証だけでは年収も職業も証明できません。

また、年収や職業の詐称だけが嘘ではありません。最初から結婚が目的ですらなく、女性ユーザーとの肉体関係を狙っている男性もいます。いわゆる「ヤリ目(やりもく)」と呼ばれる利用者たちです。

ヤリ目のユーザーがおもに狙うのは出会い系サイト、出会いアプリなど、入会条件が緩く、たくさんの登録者数がいるサービスです。ネットには「ヤリ目で出会えるサービスランキング」などの情報が溢れていますから、もし出会い系サイトを婚活目的で使いたい女性がいたら、そうしたランキングに掲載されたサイトは避けたほうが無難かもしれません。

さらに最悪なのは、結婚を目的とした真剣な婚活パーティー、出会いバーなどにも、ヤリ目の男性が進出していることです。見た目はきちんとしていて会話が楽しい、年収も高い、でも初対面からボディタッチが頻繁だったり、やたら外見を褒めてきたりするような相手がいたら警戒してください。


学歴や年収、職業の嘘、最初からヤリ目である……こうした悪質ユーザーによる行為は、すべて被害者側の損失になります。出会い系サイトや結婚相談所に相手の嘘を訴えても「カップル成立させた時点で、我が社の責任はもう果たしています。あとは警察に届けるなりご自分で解決してください」と言われ、補償は期待できません。

嘘をつくユーザーが必ずどこにでもいる、という意識をもって、自分の力でトラブル回避できるよう普段から注意を払っておくことをお勧めします。