【 婚活Q&A 】

婚活サービス解説――結婚相談所

婚活したい男女のためのサービスとして、真っ先に結婚相談所を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。出会い系サイトなどのように交際がスタートすれば終わりというわけではなく、マッチングから結婚までを含めたトータルなサポートをしてくれる業者も多いのが、結婚相談所の特徴です。

東京、大阪など大都市から地方まで約4000の結婚相談所があり、60万人ほどの男女が利用していると言われています。全国ネットでテレビCMを流すところから、個人で営業しているところまで規模も大小さまざまです。利用者の年齢は、男女とも30代が圧倒的に多くなっています。

結婚相談所のサービスには、大きく3つのマッチング方式があります。

1つは、「仲人」「アドバイザー」といった担当者が、利用者の希望などを詳しく聞き、それにマッチした異性の会員を紹介してくれる方式です。お互いが「会ってみたいな」と思って初めて、顔を合わせる場が設けられます。

2つめは、「データマッチング方式」と呼ばれます。会員はそれぞれ自分の年齢、学歴、年収などをデータとして登録し、さらに希望する相手の条件も登録しておきます。自分の条件にマッチしそうと思った相手へアプローチし、相手も了承してくれたら、実際に顔を合わせることになります。

最後の3つめは、「インターネット方式」です。パソコンやスマホから、年齢・年収・学歴など自分の条件にマッチする異性を検索することができます。とてもスピーディーにたくさんの相手を探せるメリットがあります。

どの方式も得意分野があり、サポートの充実度では「アドバイザー方式」が有利スピード感と手軽さでは「インターネット方式」が有利「データマッチング方式」はスピードと安心感のバランスが取れているとされます。

料金は業者によって異なりますが、どこも入会金、月会費は必須と考えてください。たとえ結婚できなくても、大手なら初年度トータルで最低30万円はかかる計算です。さらに「成婚料」「お見合いセッティング費用」「相手の連絡先の開示費用」「婚活パーティー参加費」などの名目で、別途料金を設けているところあります。また、丁寧なフォローを受けられるアドバイザー方式のほうが、料金は高くなる傾向にあります。

さて、一番気になるのは「成婚率」……つまり入会したら本当に結婚できるかどうか、です。

統計データの出所によって多少は異なりますが、
・男性8.4% 女性10.1%
・男性7.9% 女性8.6%
このように全国平均はおおむね10%を下回っています。思っていたより低いなと感じた人もいるのではないでしょうか。

しかし結婚相談所には、他の婚活サービスに比べて圧倒的なメリットもあります。

登録者が職業・年収などで嘘をつくリスクが低く、相手のプロフィールに信頼性があるという点です。大多数の結婚相談所は、登録者に身分や収入を証明する書類提出を必須としています。そのため「アルバイト従業員が医者や上場企業社員だと偽る」ようなことは原則できません。

相手が自己申告していた職業・年収を信じて付き合ったら大嘘で、とんでもない目に遭った……そんな婚活パーティーやお見合いアプリでよくあるトラブルを避けたいなら、身分確認を徹底している結婚相談所が役に立つはずです。

・3つあるマッチング方式から、どれが自分に向いているか考える
・資料を取り寄せたりして、サービス内容と料金に納得できるか検討する
・「入会から成婚までの平均期間」など、業者が公開しているデータをチェックする
・無料カウンセリングが実施されていれば、実際に行ってみる

結婚相談所で婚活をしたい人は、こうしたポイントを頭に入れておくと良いでしょう。