【 婚活Q&A 】

地元の小さな結婚相談所に登録しようか迷っていますが、大企業のほうが良いのでしょうか?

結婚を希望する男女から料金を受け取り、条件に合った相手を紹介してくれる結婚相談所。およそ国内に4000の業者があり、利用者は50万人ほどと言われています。この4000ある結婚相談所は、全国に店舗を展開している大手企業と、地域密着で活動している中小業者に分けることができます。

初めて婚活する人からすれば、どんどんCMを流して芸能人の利用者もいる大手結婚相談所が圧倒的に信用できると考えがちです。しかし実際は、必ずしも中小の結婚相談所が大手に劣っているとは限りません。

「規模が小さかったらマッチングできる会員数が少ないんだから不利に決まってるでしょ?」と思われるかもしれませんが、たとえばIBJ(日本結婚相談所連盟)という業界団体に加盟している結婚相談所は、小規模でもこの点をクリアしています。

IBJは加盟各社がお互いの登録ユーザー情報をネットワーク経由で共有することができ、その総数は6万人に迫ります。ちなみに業界最多と言われる大手結婚相談所は、ユーザー数が5万人弱。つまり支店を持たない地元の結婚相談所でも、IBJのネットワークで結ばれた「実質的にマッチングできる相手の数」でいえば最大手すら超えていることになるのです。

ユーザー数が多くても、小規模のところは婚活ノウハウが少なそうで心配……という人もいるでしょうが、これも絶対その通りとは限りません。

たしかに大手はアドバイザーの在籍数が多く、高度な専門教育を受けさせていると宣伝するところもあります。ですがマッチングが済んで交際をスタートしてしまえば、アドバイザーはほとんど干渉してこなくなり、基本的にはユーザーの自主判断で行動することになります。

対して、中小の結婚相談所は(IBJ加盟であってもなくても)、ずっと親身に利用者を助け、文字通りのアドバイザーとしてとことん婚活をサポートしてくれる傾向が見られます。昔ながらの「近所の世話好きなおばちゃん」といった雰囲気で婚活に励みたい人は、むしろ地域密着型のほうが向いているかもしれません。

また、地元で長く結婚相談所をやっていると独自ノウハウを持っていることも多く、実力的にも期待できます。さらに、広いユーザー層を対象にした大手結婚相談所とは違い、中小業者はその身軽さを利用して「中高年の婚活に強い」「女性とは別の視点からサポートできる男性アドバイザー在籍」「過去3年間の成婚率が高水準をキープ」といった自社ならではの個性・強みを打ち出してきているところもあります。

このようにいろいろな角度から見てみれば、小さな結婚相談所も十分に選択肢として上がってくるのではないでしょうか。重要なのは規模が大きいかどうかではなく、自分の性格に合っているか、短期間で成果を出せるかという点です。

入会前にカウンセラーや代表者と会って直接話を聞けたり、普段からブログやメルマガで情報発信したりしている中小業者もかなりありますので、最初から「大手だけ!」と決めつけず、情報を集めながら広い視点で結婚相談所さがしをしてみてください。