【 婚活Q&A 】

高年収の男性しか来ないはずの婚活パーティーが当日いきなり条件変更されました。こんな会社って他にありますか?

婚活をしていてトラブルといえば「相手の異性が嘘をついている」が真っ先に思い浮かびますが、もう一方で「婚活サービスの運営企業に嘘をつかれた」という苦情もかなり見られます。

婚活している人の味方であるべき企業が、ユーザーを騙すのはどんなパターンか、代表的なトラブルを紹介します。

まず婚活パーティーやお見合いイベントで目立つのが、参加条件に書かれている内容とまったく違っているケースです。「年収600万円以上の男性だけが参加します!」という告知を信じて予約したものの、会場へ行ってみると「バリバリ仕事をがんばっている男性が参加します」に書き換わり、年収条件が消滅していた……などです。

ほかにも「人数が足りなかったのか、いきなり会場変更して別の婚活パーティーと合流させられた」「20代限定のお見合いイベントに40代以上の人がごろごろ来ていた」など、婚活企業による約束違反がたくさん報告されています。

信用度が高いと言われる結婚相談所にも、もちろんトラブルはあります。よく聞かれるのが「宣伝されているほど実際は出会えなかった」という声です。毎月20人を紹介します!と宣伝しているけど、いざ入会してみたら紹介人数が少ない、条件に合った人を紹介してくれない、会いたいと思った人に連絡しても返事がまったく来ない……などです。

また結婚相談所に特有なのは、成婚料の支払いをめぐるトラブルです。その名の通り、本来は結婚したら支払うはずの謝礼金なのですが、「交際3ヶ月が経ったら自動的に結婚と見なします」など、世間の常識とかけ離れた理屈で請求してくる結婚相談所もあります。

出会い系サイトに代表される、ポイント消費制の婚活サービスでは、業者が仕込んだいわゆる「サクラ」の横行が特徴的です。

たとえばメール送信に1通あたり100ポイント(100円)かかる出会い系サイトなら、ユーザーをうまく乗せて100回メールさせれば1万円の収入になります。そのため婚活していない、会うつもりもない、そもそも女性とは限らない(男性サクラが女性を装う)人間を雇い、思わせぶりなメールを書かせてポイント浪費を誘うわけです。

サクラのような存在は出会い系サイトだけでなく、実際に顔を合わせる婚活パーティーにも現れることがあります。

婚活パーティー日程が近づいたけど、集まりが悪かったり急なキャンセルで男女比率がアンバランスになった……こんな時、主催者側が以前のパーティー参加者に連絡をとって「今度の婚活パーティー、参加費をタダにしますから来てくれませんか?」と誘うのです。お金を払って雇うわけではないため厳密にはサクラではありませんが、来るつもりのなかった人が来たところで、真剣にパートナーを探そうとするかどうかは疑問です。

いずれのトラブルでも、業者側はまともなクレーム対応をしてくれない場合があります。対応がひどい、悪質な業者になれば口コミサイトに100件以上の苦情を書き込まれたり、都道府県から業務停止処分を受けたりしており、婚活業界のモラルの低さが浮き彫りになっています。

どんな種類の婚活サービスにも言えることですが、トラブルを事前に防ぐ方法は、次の3つを心がけることです。

・大手業者だからといって宣伝フレーズを過信しない
・「あまりに話がうますぎないかな?」と疑いを持つこと
・気になった業者のトラブル事例をネットであらかじめ調べること

規模の大小にかかわらず、婚活ユーザーの味方になって親身に対応してくれる業者はたくさんありますから、広い視野をもって婚活サービスを探してください。