【 婚活Q&A 】

出会った相手に嘘をつかれました。婚活パーティー運営会社に苦情を言えば対応してくれますか?

大手から中小まで無数にある結婚相談所、出会い系サイト、婚活パーティーでは、会員同士のトラブルもたくさん起きています。

・付き合ってみたら相手が既婚者だった
・上場企業勤務と聞いていたのにフリーターだった
・プロフィールに書かれた年齢より実際はずっと歳をとっていた
・年収800万円どころか借金まであった
・聞いていた氏名が本名ですらなかった
・まじめに交際する気がなく肉体関係が目的だった
・会社の運転資金だと言われてお金をだまし取られた
・交際相手だと名乗る男が急に出てきて、多額の慰謝料を要求された(いわゆる美人局)

女性、男性ユーザーを問わず、頻繁に遭遇するのが「相手の嘘」にまつわるトラブルです。では、こうしたトラブルに見舞われたとき、出会いのきっかけを作った結婚相談所、出会い系サイトの運営会社に苦情を申し立てれば救済してくれるでしょうか?

残念ながら、「会員同士のトラブルはお互いで解決するか、警察に被害届を出してください」と言われて終わりになります。

これは中小の結婚相談所、婚活パーティーにかぎらず、大手と呼ばれる会社でも同様です。なかには何通りもの偽名と虚偽プロフィールを使い分け、数年以上にわたって同じ婚活サービスに在籍し、異性とトラブルを起こし続けている「超悪質ユーザー」もいますが、そんな人でも強制退会させられず居座っている場合があります。会費を納めてくれているからにはお客様であり、誰かとトラブルがあっても運営会社は関知しません……というスタンスなのです

また、結婚相談所がらみの相談は弁護士のところにもいろいろ持ちこまれていますが、「相手を紹介してもらえた以上は契約不履行とは言えず、運営会社に損害賠償を請求することは難しい」という見解が一般的なようです。

そんな事情もありますから、相手から騙されないように、そして嘘をつかれても見抜けるように、悪質ユーザーに対する自己防衛は欠かせません。特に、男性は目に見えない部分(職業、年収など)が多いため、女性ユーザーは男性の自己申告しているプロフィールが本当かどうか注意しましょう。

少しでも怪しい素振りが見えたら、深い関係になる前に客観的な証拠(免許証、社員証など)を見せてもらい、それでも嘘をつかれたら、警察や国民生活センターへ届けることが大切です。つまらないトラブルで理想の相手と出会うチャンスを逃してしまわないよう、充分に気をつけてください。